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2011年8月29日月曜日

別冊図書館戦争Ⅱ

別冊図書館戦争Ⅱ
著者:有川 浩
角川文庫

 最終巻の文庫化版です。
 文庫になってはあとがきとおまけショートが楽しみになっています。
 今回は、外伝的?番外っていうのでしょうか、脇役な人たちに焦点が当てられています。
 特殊部隊の隊長かなとおもったけれど、副隊長がピックアップされるとはちょっと意外でしたが、背景や人間関係が見えてくるとストーリーも深みを感じてきます。
 この手の話や展開は好きですが、なにか展開がお約束的に流れるものも増えてきたのでちょっと警戒感も感じますね。
 いろいろと決着がついた(一部結果は出ていませんが)安心の巻でした。

2011年8月27日土曜日

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング

コトラーが教えてくれたこと 女子大生バンドが実践したマーケティング
著者:西内 啓/福吉 潤
ぱる出版

 なかなかキャッチーな題名と可愛らしい女の子の表紙。 ジャンル的にもビジネス系の考えをノベル形式でとっつきやすくした入門的な位置づけの本でした。
 あまり細かなコトラーやマーケティングに関することは省かれていた、ストーリーにそれなりに意識つけがされていて、興味を引かせるには、良さそうです。
 ストーリーの中にすでに書かれているところに本音が出ているように思いますが、男は、かわいい女の子と話をしたり、みたりするだけでウキウキする生き物と言っていたりします。
 この本のコンセプトにもなりえそうで、私もそのセグメントにお属しているようです。

2011年8月25日木曜日

フルメタル・パニック!アナザー1

フルメタル・パニック!アナザー1
著者:大黒 尚人
イラスト:四季童子

 フルメタル・パニック!のスピンアウト(外伝?)ものです。
 本編の10年ほどあとのほぼ現在と同時期ながら冷戦終了後のような世界観です。

 著者は、替わっていますが、世界観はそのままです。
 監修に本編の著者が仕切っているようですし、メカデザインやイラストも本編と同じようですので、大きくイメージが変わらないようにしているのかも知れません。
 思ったより主人公のアクが弱そうなのが心配ですが、たぶんヒロイン?のリーナもちょっと影が薄くなりがちに感じましたが、妹の由香里がちょくちょく出てきそうで楽しみです。
 社長と子供もアクがキャラが強そうで主人公達を食ってしまいそうなのでその方向も面白そうです。
 いろいろとできそうなアナザーなので、ハチャメチャかドタバタか楽しみな、シリーズが始まりました。

マジで危ない九死に一生?

フルメタルパニック マジで危ない九死に一生?
著者:賀東招二
イラスト:四季童子
ファンタジア文庫

 雑誌に連載含めた短編です。
 一話だけ本編終了後の話が書き下ろしで入っています。
 ドタバタとラブコメ系のノリは健在のようです。
 久々に短編の軽いノリを堪能しました。

2011年8月24日水曜日

天使たちの課外活動

天使たちの課外活動
著者:茅田 砂胡
中央公論社

 あの太陽と月の天使たちのシリーズが新たに始まりました。
 今回はシリーズ名などは銘打っていないようですが、探偵っぽいないようになりそうです。
 課外活動のフリなのだけれども、何でもありな気もしてきて破天荒な展開にも期待大です。
 課外活動シリーズになるのでしょう。

 新たな登場人物やあらたな制約のもとどのような課外活動になるのかは予想出来ませんが、裏技的な解決もおもしろいですが、正統的に謎や秘密を解き明かすところもほしいところです。

2011年8月21日日曜日

海軍士官クリス・ロングナイフ 救出ミッション、始動!

海軍士官クリス・ロングナイフ 救出ミッション、始動!
著者:マイク・シェパード
訳者:中原 尚哉
ハヤカワ文庫SF

 前巻でお姫様になったクリスですが、今回は、メイドさんをつれて休暇タイムです。
 あとがきやメディア情報をみると著者は、日本のアニメや漫画に興味あるようです。
 原作のペーパーバックの表紙は、如何にも軍人っぽい感じがしますが、翻訳版の場合は、ちょっと
違う印象を受けます。 
 話の中に出てくる容姿に関する部分は、表紙のイラストとはかけ離れているとは思いますが、日本の読者には、こちらのほうがうけるとは思います。
 本編での軍隊やその他の人たちは、結構平和な世界のようで、軍隊がなかったりあっても災害対応や治安維持や訓練不足、規律が乱れていたりとなんかみにつまされる感じをうけるところもありました。
 ただ、そのようなところが人間味をかもし出しているのかもしれませんしね


2011年8月19日金曜日

大魔道師の召喚

魔法プログラマー@ウィズ 大魔道師の召喚
著者:リック・クック
訳者:田辺 千幸
ハヤカワ文庫FT

 シリーズ名の魔法プログラマーってワードが目に付いて購入しました。
 匠の技を師弟制度な魔法をソフトウェア技法(ネタ)で体系化し汎用化を進めたように感じた内容でした。
 年代的なところもありますが、ソフトのクラッシュが命にかかわる魔法の世界に置き換えて世界を形作ったのは面白い発想です。
 最近の傾向かも知れませんが、表紙の絵が日本人好みになっているのでしょう、ペーパーバックの表紙絵のほうが洋物ファンタジーって感じがして、良いのですが感覚が違うのでしょう。
 また、邦題も原題をイメージしにくいです。 そのままとしても、良いかなと思います。

 しかし、軽快で悩ましげな恋愛な味付けもあって人気があるのもうなづけます。
 シリーズ5冊は出ているようですので、翻訳を進めて続けて出版してほしいです。

2011年8月15日月曜日

襲撃待機

襲撃待機 STAND BY, STAND BY
著者:クリス・ライアン
翻訳:伏見 威蕃

 ジョーディ・シャープシリーズになっている1巻目でした。
 元SASの方だけあって状況が具体的で、武器や作戦、行動が経験が活かされていると感じます。
 大局的には、気になる流れもありますが、選択した行動が心情できにも分かるところもあり、リアルさをより感じます。
 SAS出身など閉鎖的、秘密めいた感じをうけていましたが、他にも同様の出自の冒険小説を発表されてきています。
 フィクションとはいえ、ここまで書き込んで良いのかとちょっと心配になりました。

2011年8月10日水曜日

異形たちによると世界は・・・

異形たちによると世界は・・・
著者:COCO
早川書房

 あの早川さんのクトゥルーの擬人化本です。
 あの怖い邪神たちが、なんか可愛くなっています。

 実際のお話の部分は、やはりコワイ内容となっています。

 早川さん含めて楽しめました。

2011年8月5日金曜日

不思議系上司の攻略法②

不思議系上司の攻略法②
著者:水沢 あきと
メディアワークス文庫

 攻略法の続編が出るとは全く予想できませんでした。
 本屋の平台においてあるものを見て、びっくりして手にとってしまいました。
 SEの端くれみたいな仕事をしていることから、この手の話はツイ手にとってしまいます。

 攻略してしまったけれど、違う攻略があるかと思えば、ありがちな攻略前にすこし戻った状況になったようで、五合目からの再攻略なかんじです。
 毎度、火が吹く会社もどうかと思うけれどある程度のソフト系会社なら否定は出来ないかも知れません。
 火消し攻略のほうは、前回と同様に裏技的な手です。
 黒は確保できても信頼は勝ち得ないですね。
 けれど、会社の状況という印籠があって、良い制約条件にはなっているようです。
 続編がでるのであれば、次はナニを攻略するのか楽しみではあります。

2011年8月3日水曜日

浜村渚の計算ノート

浜村渚の計算オノート
著者:青柳 碧人
講談社文庫

 なにかゆとり教育への思いが感じられる設定ですが、数学に関するものをテーマに推理っぽい話でした。
 数学テーマなどの興味をひかせる新しいかなと思える内容でした。
 最近は、萌えな興味を引かせるものを多く見ていますが、数学で四色問題や円周率、ゼロ、フィボナッチ数列などゆとり教育時にはあんまり触れることが無い数学範囲だと思われます。
 すこし強引なところもありますが、面白く読めました。
 ここから数学にのめりこむまでは至りませんが、興味を持たせることにはなりました。
 続きもあるようなので、文庫化を期待します。