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2009年4月30日木曜日

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野
著者:師走トオル
ファンタジア文庫

 まだまだ世界観がかめない物語です。
 アレスの英雄譚との見方もできますが、ジェレイドの戦略譚ともいえますね。
 流れ的には、外敵の発生で丸く収まる方向ですが、戦記としてまとめるには話が広がってきているので難しい気がしています。
 単純にアレスの騎士万歳、ジェレイドの知略万歳が現在の流れですがミーアの影が薄くなってますね。
 

2009年4月26日日曜日

十三妹

十三妹
著者;武田 泰淳
中公文庫

 児女英雄伝の主人公 十三妹 を題材に武田泰淳が新聞に連載されていたといわれる小説です。
 いろんな話で、十三妹の名前は出てくるのですが、どのようなキャラクタなのか良く分かっていませんでした。
 そこで、この本に手を出してみました。
 実際の児女英雄伝をベースに儒林外史なども取り入れた新たな二次創作的なもののようでした。
 しかし、そんなことを感じさせない面白さがありました。 古い作品で新聞での連作になると思うのですが、それらを感じさせませんでした。
 本来の児女英雄伝も読んでみたいですね。

2009年4月23日木曜日

超海の大戦①

超海の大戦①
著者:田中光二
学研M文庫

 なんか久しぶりに仮想戦記ものを読んだきがします。
 超×シリーズのなかでも変り種の展開で、米国と手を組んで独国と戦うパターンです。
 ①巻は結局翻弄されながらも快進撃の展開ですが、どのように展開するのか楽しみです。
  
 毎回ながら勝つ展開にはならないのでしょうが・・・

2009年4月11日土曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない3

俺の妹がこんなに可愛いわけがない3
著者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
電撃文庫

 1巻単独の話だと思っていたのが既に3巻、4巻も出るらしい(あとがきにて)
 雑誌系のニュースをチェックしていたときに重版を重ねていると聞いて、本屋に平積みされていたので購入した本でした。
 会社の同僚からお勧めですよと 春香の秘密 と似たような話なんだろうと思った本でした。
 ドタバタであることは変わりないのですが、携帯小説をネタにしながらも突飛な話もなく、身近にありそうなと感じさせる流れです。
 実際にケータイ小説が本になるかは別としても同人系の冊子の作成や販売、購入の話は、結構会社の同僚も手を出しているようで身近に感じたのかも知れませんね。

逆境戦隊× 1と2

逆境戦隊× 1巻と2巻
著者:坂本康宏
ハヤカワ文庫JA

 日本SF新人賞で佳作をとって、劣等感を武器に戦う戦隊ヒーローの帯に興味を持ち購入し、積読していた本です。
 時間が出来たので手を出してみました。

 戦隊ヒーローネタをベースにいかにもな設定、いかにもな展開なんです。 かつヒーローの動機も正義に燃えるわけでもなく個人的な理由なんです。
 台詞回しもクサイ感じなんですが、面白いのです。
 
 SFアクションにありがちな荒唐無稽なシーンは無く、普通に町にありがちな背景があって、欲望があって、その欲望が力の源になって、漫画やTVのようにイメージを持ちやすいのです。
 そのためかすんなり話の世界に入りこめました。

2009年4月5日日曜日

いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路

いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路
著者:鏡貴也
イラスト:榎宮祐
富士見ファンタジア文庫

 鏡貴也さんの別のシリーズ伝勇伝が展開の遅いつもりで読んでいると思った以上に展開が速くて置いてきぼりを食ってしまう感がありました。 文体は変わらないから余計なのかも知れないですね。
 別々の立ち位置のキャラクタから不完全で整合の取れない情報が提示されて、それが謎となって話の先を不透明にして、ストーリーに引き込まれてゆきます。
 すこし感情面の説明や表現が多いのがうっとうしいときもありますが、鏡さんの文体なのでこれも魅力のひとつなのでしょう。
 

鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク

鋼殻のレギオス12 ブラックアラベスク
著者:雨木シュウスケ
イラスト:深遊
富士見ファンタジア文庫

 鋼殻のレギオスの12巻 ブラック・アラベスクを読破です。
 アニメも放映されているようで、そちらは見ていませんが、帯も含めてキャンペーンを打っています。
 主人公であるレイフォンを中心に回っているようで、実際の展開は、ニーナやリーリンを中心にされてゆきます。
 それぞれサブキャラクター的に出てきた人たちがキーマン的に転機を作っていっているので、各イベントも関連してきて面白いですね。
 展開が速くなってきたので、この先が楽しみです。

2009年4月2日木曜日

ソフィア、詠と絆と涙を抱いて

ソフィア、詠と絆と涙を抱いて
シリーズ:黄昏色の詠使いⅨ
著者:細音 啓
イラスト:竹岡美穂

 気が付いたら9巻になっています。
 次巻で最終ということで展開も速く、伏線と思われるものも、明かされて来ています。
 ファウマの願いとカインツのつながりは、ちょっと想像しにくい内容で、はっとさせられました。

 次巻も楽しみです。

2009年4月1日水曜日

本当の潜水艦の戦い方

本当の潜水艦の戦い方
「優れた用兵者が操る特異な艦種」
著者:中村秀樹
光人社NF文庫

 元自衛官が語る潜水艦本です。
 太平洋戦争時における潜水艦の考え方、作戦方法の問題点を同様に論じている部分が多くありますが、題名にも出ているように現状の自衛隊の状態や艦種の特徴を考えて、戦い方、利用の仕方を考え直す必要があるとの問題提起があることを感じました。
 

海賊とウェディング・ベル

海賊とウェディング・ベル
シリーズ:クラッシュ・ブレイズ
著者:茅田砂胡
イラスト:鈴木理華
中央公論

 なにかなんでもありになってきた気がするこのシリーズ
 ソマリアをイメージされる海賊をベースに何でもありの人たちが大活躍です。

 面白く読みました。
 
 これは、どうこうというのではなく、何も考えずに流れのまま読みましょう。 楽しみましょうですね。