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2009年7月27日月曜日

真・大日本帝国軍陸海統合の嵐 1ハワイ強襲作戦

真・大日本帝国軍陸海統合の嵐 1ハワイ強襲作戦
著者:羅門裕人

 日露戦争で敗北した世界での仮想戦記。
 その反省で陸海軍を統合軍に再編して、兵器や運用を一元化した世界。
 それでも結局、ハルノートを突きつけられて、日米戦争へ、統合軍のおかげかハワイを強襲占領してしまいます。
 今回はそこまでですが、新しい世界でのいい面、悪い面がそれぞれ描かれ、(良い面のほうがクローズアップされて、)まずは、日本側での戦略どおりの展開。 今後はどんでん返しがあるのかそれともって感じです。
 結局、実史に沿う方向に展開するのか、新たな展開に持ってゆくのかは楽しみです。

2009年7月21日火曜日

シャドー牧場の秘密

シャドー牧場の秘密
著者:キャロリン・キーン
訳者:渡辺庸子
ナンシー・ドルーミステリー5

 こんどは、普段生活しているリバー・ハイツから出て、シャドー牧場です。
 正式な場所の表記は無いようですが、アリゾナ州のどこかのようです。
 トリックも派手で手が込んでいるほどでもないのですが、どんな風に展開してゆくのかワクワク感が
感じられます。
 推理をいろいろと楽しむよりも適度に推理、適度に冒険、適度に楽しみと牧場の生活を堪能できます。
 繰り返しになりますが、全く古さを感じさせないです。

ライラック・ホテルの怪事件

ライラック・ホテルの怪事件
著者:キャロリン・キーン
訳者:渡辺庸子
ナンシー・ドルーミステリー4

 女子高校生?が活躍する少女探偵ミステリーです。
 まずびっくりするのが、 発表されたのが1930年だということです。 小道具や風俗部分はさすがに古臭さを感じる部分もありますが、それらを感じさせない新鮮さがあります。
 この年代で少女(少女と言っていますが、18以上20歳未満の設定で、いまどきの少女の区分からは感覚てきなずれはありそうですが・・・)で、探偵ってところがすごいです。
 家族も理解があり、上流階級に属しているとは思うものの自由闊達に振舞う姿は、いまどきのと感じます。

 今回は、知り合いが経営をするライラック・ホテルで冒険・謎解きです。
 予定調和的に謎と解決のための手段が提示される。 優等生なんだけど嫌味なく人気者であるのも配役的におもしろいです。
 謎もそれほどややこしいことも無く、あとであぁと分かる程度の分かりやすい伏線も張られていて児童向けなのですが、ミステリーとしては十二分に楽しめますね。
 結構長いシリーズなので、順次完訳再販が進むことを期待します。
 

2009年7月18日土曜日

狼と香辛料Ⅹ

狼と香辛料Ⅹ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉 十
電撃文庫

 狼と香辛料Ⅹ巻目です。
 移動距離も上がり、国も変わりました。 かつ取引も大規模になっていますが、
ロレンスとホロは、相変わらずです。
 少しずつ取引の役割が大きくなっていますが、まだまだ、巻き込まれ感が大きいですね。
 折角のキーマンなのに、この疎外感?神の手感?というのは難なのでしょう。

2009年7月14日火曜日

劔岳 点の記

劔岳 点の記
著者:新田次郎

 映画にもなっている剱岳を読了です。
 しばらく前に購入していたのだが、なかなか手を出せていなかった。
 やっぱり新田次郎です。 考証もしっかり出来ていて、想像で補完されている部分もあるようですが、そこが小説としては面白いと感じました。
 この話を映画化、映像化したこともすごいけれども心象風景まではやはり描ききれていなかった部分もあって、小説は一読の価値があると思います。

2009年7月5日日曜日

狼と香辛料Ⅷ、Ⅸ

狼と香辛料Ⅷ
狼と香辛料Ⅸ
 対立の街 (上・下)

 狼と香辛料Ⅷ、Ⅸ巻は、初めての上下巻の2巻組みです。
 そのためか、描きこみも、伏線も急ぐことなく、良いペースで話が展開されます。
 今回の背景としての街とイッカクという幻獣、組合内の力関係などなど複雑なようでシンプルな構図がわかりやすくて良いです。
 ツイ細かい説明に入ってしまいそうなネタなんですが、それを単純化できているところがこの話の魅力なんでしょう

ゼロの使い魔17 

ゼロの使い魔17
著者:ヤマグチノボル
イラスト:兎塚エイジ
MF文庫j

 ゼロの使い魔もなにかと17巻です。
 相変わらずな主人公で、成長した部分は結構あるものの基本的に駄目人は駄目なんでしょうか?
 今回は、ルイズの回で、大活躍です。 サイト、ルイズともに精神的にアレですが、能力と運だけは持っているので、英雄譚的な部分も期待したいところです。
 

2009年7月3日金曜日

ドラゴンズ・ワイルド

ドラゴンズ・ワイルド
著者:ロバート・アスプリン
訳者:矢口悟
ハヤカワ文庫

 久しぶりのアスプリンの新作、新しいシリーズです。
 主人公は、役割も能力まだまだわからないドラゴンです。
 しかし、ドラゴンとしてはあんまり活躍せず、幸運と切り返しで乗り切ってゆく、アスプリンらしい展開です。
 ニューオリンズの街の描写も雰囲気が出て、大きなイベントは無いのですが本当に面白いです。
 

 しかし、作者のアスプリンは、昨年5月にすでにお亡くなりになっていたそうです。
 本当に残念です。