フリーマントルの恐怖劇場
著者:フリーマントル
訳者:山田 順子
新潮文庫
たしかスパイ系の小説を書いている方であったので、ゴーストストーリーなんて珍しいなぁと思っていましたが、イギリスの方は基本はそうなのか?と思われるブラックジョークがきいた短編集です。
日本の幽霊話ととがって、いるかいないかなどは無く、死後の世界があって、その世界や死後の状態が日常的にあって、生者とのギャップや制約が面白く描かれています。
恐怖、ゴーストストーリーとなっていますが、イメージ的な恐怖というよりも、ブラックジョーク的な観念的な恐怖に感じました。
考えて突き詰めてゆくといろいろ恐ろしいけれど、逆に笑ってしまったところもありました。
精緻を極めた構成をもつ短編と感じてしまい、半分読み返したものもありました。
書き連ねて感想になっていませんが、感心したことが伝わればと思います。
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