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2012年11月4日日曜日

フリーマントルの恐怖劇場

フリーマントルの恐怖劇場
著者:フリーマントル
訳者:山田 順子
新潮文庫

 たしかスパイ系の小説を書いている方であったので、ゴーストストーリーなんて珍しいなぁと思っていましたが、イギリスの方は基本はそうなのか?と思われるブラックジョークがきいた短編集です。
 日本の幽霊話ととがって、いるかいないかなどは無く、死後の世界があって、その世界や死後の状態が日常的にあって、生者とのギャップや制約が面白く描かれています。
 恐怖、ゴーストストーリーとなっていますが、イメージ的な恐怖というよりも、ブラックジョーク的な観念的な恐怖に感じました。
 考えて突き詰めてゆくといろいろ恐ろしいけれど、逆に笑ってしまったところもありました。

 精緻を極めた構成をもつ短編と感じてしまい、半分読み返したものもありました。

 書き連ねて感想になっていませんが、感心したことが伝わればと思います。

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