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2011年6月30日木曜日

図書館革命

図書館革命 図書館戦争シリーズ④
著者:有川 浩
角川文庫

 四部作の4巻目、文庫化版です。
 本編より、あとがきやおまけの対談を先に読んでしまいます。
 ネタバレなものになるものも多いですが、より本編を楽しめることが多くなることも多いです。
 図書館戦争のシリーズは、あの児玉清さんとの対談でもあり、より本編を楽しむことができました。
 お約束的な流れもあるのですが、そのような手にでるなど小技、大技にも富んでいます。
 また、実際に取材を行っている関係もあるのでしょうが、場面場面のイメージがしやくテンポも良いので引き込まれました。

2011年6月29日水曜日

剣姫

剣姫 -グレイスリングー
著者:クリスティン・カショア
訳者:和邇 桃子
ハヤカワ文庫

 久しぶりにハヤカワのファンタジーを読みました。
 最近ライト系のノベルが多いので通常文庫の533ページは少し時間がかかりましたね。
 ツイ、あとがきや奥付を先に見てしまうこともあって、海外のヤングアダルト部門での賞をもらったり評価が高いことからファンタジー系とはいえ、日本のライトノベル的な流れになるのかな?とはおもったものの、ファンタジーな新たな世界を構築されていました。
 著者、訳者が女性のためか、生々しい描写はないものの思い悩む心の葛藤はくどいほどえがかれていました。
 初のファンタジー長編ということで気になるところはありますが、賜物というアイデアと心の葛藤が魅力を感じました。
 海外で多い三部作の一作目なので、翻訳含めて続きは気になりました。

2011年6月18日土曜日

レインツリーの国

レインツリーの国
著者:有川 浩
新潮文庫

 阪急電車以来、有川さんが続いています。
 図書館戦争のなかで出てくる仮想の本を現実に作ってしまったものです。
 聴覚障害者の方について、それなりの知識はあったものの、細かな違いについて、理解はしていなかったということを感じました。
 最近は、涙も脆くなったなと思うことしばしですが、このレインツリーの国を電車の中で読みながら、ついホロリと来てしまいました。
 ことばやメールのやり取りに言葉の使い方に、思い及ばなかった視野が開けた、鱗が落ちたと思いました。
 翌日には、またくもって、視野狭窄に陥っているかも知れませんが、そのとき感じた何かだけは残る気がします。

2011年6月14日火曜日

大伝説の勇者の伝説10

大伝説の勇者の伝説10 英雄と悪魔
著者:鏡 貴也
ファンタジア文庫

 今回は、ライナさんが拉致されて、世界の秘密が解き明かされてゆくかと思ったもののほとんど新たな謎が解決されてゆくことも無く、ただし、主要なメンバーがひとつの場所のそろってきて、イベントが起こる前触れを感じさせる巻でした。
 次に一気に展開してゆくことが期待されるので、うらぎられるのか予想通りなのか、ちょっとひねた期待が高まります。
 

2011年6月11日土曜日

図書館危機 図書館戦争シリーズ③

図書館危機 図書館戦争シリーズ③
著者:有川 浩
角川文庫

  内容は、甘い甘い方向に進みつつありますが、抗争も激化しつつあります。
  中立?を守るバランス派の人たちも暗躍して確かにありがちが社会絵図が出来ています。
  
  検閲もバランスもありえそうで、実際に実施されると納得がいかないと感じるものでが多いですが、自主規制も大事ですが、極端になるとやはりダメなのでしょう。
 ただ言葉にすると同じ字面だけれども・・・ どこに線を引くかで内容が全く変わってくるので考えさせられることしかりでした。
 
 

2011年6月6日月曜日

図書館内乱

図書館内乱 図書館戦争シリーズ②
著者:有川 浩
角川文庫

 あまりほめたことではないですが、あとがきとおまけが面白い。
 とりあえず読めばこの感想が分かると思います。
 本編も含めて ある程度本を好きといえる人は、いろいろと感じることが多い内容です。
 一巻に比べて恋愛色(乙女色かな)が強くなってきている感じがします。 検閲と図書館の自由と
面白い発想であって、思考実験的なやりとりもあってドラマになっています。
 ××派というように派閥に関する社会的話題も多く出てきますが、感情、心情、直感的な展開が人間味を感じます。
 この人間味が内容的に解説的、説明的になりそうな話題を身近に感じさせるツナギになっているのかなぁと感じます。

2011年6月2日木曜日

図書館戦争

図書館戦争(図書館戦争シリーズ①)
著者:有川 浩
角川文庫

 先日、阪急電車を読んで、映画も鑑賞したことから手に取りました。
 アニメ等にもなって、ライトノベル読みからも書名は聞いていたので、読んでびっくりでした。
 阪急電車と全く傾向の違うところもあり、ちょっと怖い設定ながらもあまり違和感を感じさせない流れです。
 設定やストーリは怖いところが多々あるのですが、キャラクタというとごへいがあるかもしれないのですが、身近に感じられるディテールとエピソードです。
 突飛な設定、背景があると日常的なエピソードが多いと矮小なイメージや違和感を感じるところもあるのですが、それらを感じることは無く、読めました。
 先日亡くなった児玉清さんとの対談やあとがきにも出てくるように、精緻で綿密で隙を突かせないと表現させる爆発的な妄想力があるのでしょう。