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2010年1月30日土曜日

もし高校野球の女子マネジャーがドラッガーの「マネージメント」を読んだら

もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの「マネージメント」を読んだら
著者:岩崎 夏海
ダイヤモンド社
 
 気になって手に取ったものの、ダイヤモンド社もとうとうライトノベル系に手を染めてしまったなぁと、まず感じました。
 実際にドラッガーのマネージメントは、まだ読んだことは無いですが、組織やビジネス書関連に良く登場する名前です。
 引用が多いので、引っかかりはありますが、ドラッガーを含めて、マネージメントに関する入門書には良いかも知れません。
 分かりやすい、ありがちなストーリーの中に程よくマネージメントの言葉を引用して、溶け込ましています。
 最近のライトノベルや新書系の傾向もありますが、何事もとっつきやすく噛み砕くのが良いようです。
 やりすぎると本来の意味を捻じ曲げ、誤解の元のなりますが、それもまた理解につながると思うので良いことなのかも知れません。

2010年1月29日金曜日

蟹工船・党生活者

蟹工船・党生活者
著者:小林 多喜二

 前々から一度読もう、読もうと思いつつ手に取らなかったこの一冊。
 とうとう手を出してしまいました。
 
 蟹工船は、近代の工場での虐げられた生活を切々と描かれていて恐怖を感じました。
 全体(集団)での気持ちの高まりなど、個人個人の心情などを細やかに描かないからこそ感じるところがありました。
 逆に個人個人の部分が描かれてこないからこそ一線を引かれた感じも受けました。
 労働者側の視点、集団の視線なので、張りだされただけの監督 浅川の横暴さが際立っていますね。
 また、付記されている後日談(数日後?)もあるから心 安からになる部分となんか残念に思う部分があり、共感できる部分、 すべて半分半分で、落ち着かないところもありました。

 党生活者は、共産党員の一人称で書かれていて、いまどきの間隔でいうと、テロリストなどの犯罪者が、潜みながらも自分の正義を貫いている生活です。
 独りよがりに感じる部分もたぶんにありますが、当時の共産党(共産主義)への弾圧や世相がなんか感じられます。
 著者自身も警察に虐殺されたようで、ほとんど著者自身の生活を描いていたのかも知れませんね。

 しかし、現在でも労働組合の用語で利用されているもの含めて、この時代に確立されたものが多く、今でも引き継がれていると思います。
 日本は、民主主義ということになっていますが、日式共産主義のようにも思うな。

2010年1月27日水曜日

ゼロの使い魔18<滅亡の精霊石>

ゼロの使い魔18<滅亡の精霊石>
著者:ヤマグチノボル
イラスト:兎塚エイジ
MF文庫

 そろそろ終盤で決着かと思っていましたが、ストーリー的にはドンデン返してきな内容でした。
 あの敵役と思われるアノ人が・・
 虚無の意味などが・・・

 と展開が一気に進み始めています。
 才人とルイズ、また人間関係は、グタグタですけどね。

 もう少し、っと思われますが、決着を待ちたいところです。

2010年1月18日月曜日

日本崩壊 上/下

日本崩壊 上/下
著者:御堂地 章
ハヤカワ文庫

 2001年に2003年の近未来として書かれたミステリ?です。
 なにか今の世相を完全に先読みをしたような感じを受けた無いようでした。
 政治と経済のサスペンスタッチの作品で、連立与党が選挙で負けるのが見えているのでその起死回生を図って、いろいろと手を尽くす。 それが、政治的、経済的に日本を崩壊に導くことになってゆく。
 公共工事で日本が崩壊に向かってゆくなど、すでに間に合わなかった感もあるところですが改めて現在の日本が危ういのではないかとつくづくと考えさせられます。
 ここまで、危機迫る状態でないことを祈りたいですが、すでに手遅れになっていないか心配な内容でした。

2010年1月11日月曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑤

俺の妹がこんなに可愛いわけがない⑤ 著者:伏見 つかさ
イラスト:かんざきひろ
電撃文庫

 なんやかやで5巻も出ています。
 今回は、ヒロイン?の桐乃さんは出てこず、黒猫さんと赤城さんの妹メインの話です。
 初ではないもののしっかりとした位置を獲得したゲー研の部長やもう一人の妹さんに振り回される恭介さんです。
 相変わらずの兄貴ぶりで妹が変わろうが同じ立ち位置は変わらないようです。
 最後の章では、しっかりと桐乃妹の世話を焼くところも・・ですが、3巻までと4巻とも趣向が変わっています。
 しかし、それぞれの妹の性格を把握してきたようで、振り回されているようでコントロールが進んでいる気もしました。

2010年1月7日木曜日

海軍士官クリス・ロングナイフ 新任少尉 出撃!




海軍士官クリス・ロングナイフ 新任少尉 出撃!
KRIS LONGKNIFE : MUTINEER
著者:マイク・シェパード(Mike Shepherd)
訳者:中原 尚哉
早川文庫


 初めのほうを立ち読みして、ハードな海兵隊(女性だけど)の立身出世系の話のようだったので
表紙は気になりながらも購入しました。
 ノリはよく、最近のライトノベルのようにスピーディーな展開で面白い内容でした。

 しかし、ハードな描写は初めの章でおわり、先祖や親の七光りを利用して、・・・になっています。
 表紙(下)は日本のものですが、描写では、クルーカットで男性の隆々とした筋肉が張りだした兵士と
同じ程度の胸の女性ってことになっていますが、ちょっとギャップがあるようです。
(だいぶかわいらしく変わっています)
上は、ペーパーバックの表紙ですが、これは描写に近い感じもします。

 結構、人気のシリーズのようで、2004年に出版後、7巻ほど続いているようです。
 訳者のあとがきには、著者は、出版時のカバーイラストには、「なるべくでかい銃を持っている女の子」を書くように注文しているようです。
 日本のアニメやコミックなどに影響されているのでしょうか? それとも海外でもそのような流れがあるのでしょうか?  

2010年1月5日火曜日

沖ノ鳥島爆破指令

沖ノ鳥島爆破指令
著者:大石英司
中公文庫
 
 今回もサイレントコアの活躍です。
 日本の最南端である沖ノ鳥島です。 島と名が付いていますが、さんご礁のリーフに囲まれた露岩のようです。
 これを爆破することで、日本の領土(経済水域)の減少させようとするたくらみを阻止する話です。
 話としてはは、非常に面白かったのですが、テロリストの安易な目的と、良いタイミングで数少ないサイレントコアの部隊が配置されていたことが少し気になりました。
 しかし、前回の魚釣島奪還作戦と同様に普段ニュースにならない日本の隅に目を向ける機会と考えればいろいろと考えさせられるものでした。

2010年1月2日土曜日

魚釣島奪還作戦

魚釣島奪還作戦
著者:大石英司
中公文庫

 尖閣諸島の魚釣島に中国の軍隊(私的となっている)が実効支配をために立てこ持っているのを海上保安庁と自衛隊が駆逐する話です。
 それのメインチームが、サイレントコアと呼ばれる原発テロに対応するための特殊部隊が活躍します。
 日台中の領土係争地で、日本の領土と国際的には認められていますが、台湾、中国は、それぞれ領有を宣言しているようです。
 結構ニュースになりながらも認識の薄い地点ではありますが、地図上は、ほんとうに目の前が台湾ですね。
 この話では、自衛隊(サイレントコア)の活躍で、魚釣島が守られるわけですが、外務省や国の対応がお話のとおりであると実効支配的に日本の領土は減りそうに感じてしまいます。
 竹島も北方領土もそうですが、しっかりと実効的な管理が出来ていないと主張も弱くなってゆくのが世の中ですので、もっと国際的な視点でニュースなどを見てゆくべきなのでしょう。