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2009年12月31日木曜日

氷結鏡界のエデン2禁断水晶

氷結鏡界のエデン2禁断水晶
著者:音啓
イラスト:カスカベアキラ

 いろいろと1巻で完結した雰囲気もあったので、つながりが心配でしたが、1巻をプロローグ的に世界観を説明して、これからひろがってゆくようです。
 シュルティス(主人公ですが、なかなか名前が覚えにくい)の成長譚になりそうですが、そこそこの基本スペックがあるので、精神的な成長がメインになりそうです。
 今回のサブヒロインのモニカもこのあとストーリーに絡んできそうで楽しみですが、主役を食っているあの二人の立ち位置も気になっているところです。 

2009年12月29日火曜日

レッド・ゲート農場の秘密 ナンシー・ドルーミステリ6

レッド・ゲート農場の秘密 ナンシー・ドルーミステリ6
著者:キャロリン・キーン
訳者:渡辺庸子
創元推理文庫

  

超戦艦空母出撃3第二次太平洋戦争

超戦艦空母出撃3第二次太平洋戦争
著者:田中光二
学研M文庫

 今回は出てこないと思っていた、この超××シリーズの灰色の男。
 結局出てきました、さすがに情報提供がメインで、なんでも魔法のごとく支援してってことにはなりません。
 っと言いながらも、攻撃ヘリを持ってくるのもだいぶとルール違反な気がします。
 だけれども日本が優勢に進めようと思うと裏技的な事柄が必要なんでしょう。

2009年12月18日金曜日

彼女は戦争妖精 小詩篇1

彼女は戦争妖精 小詩篇1
著者:嬉野 秋彦
イラスト:フルーツパンチ
ファミ通文庫

 題名にあるように本編の合間の短編集です。
 通常あるように外伝的な意味合いよりは、本編の合間を埋める作品群です。
 ベースは、Webで連載していた短編と書き下ろし短編です。
 
 気に入ったのは脇役の山崎君です。
 なんかと顔を出す一番濃いキャラですね。 性格付けも明確でポイントを稼いでいますね。

2009年12月13日日曜日

狼と香辛料Ⅻ

狼と香辛料Ⅻ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十

  狼と香辛料も神様のインフレが発生しているようで、延々と生き続けている動物達があふれてきています。
 しかし、重要な役柄ながらメインの活躍にはつながらないようで、主人公?であるロレンスとホロ、コルの物語になっています。
 正教、異教の対比ととりながらも正教側の見方が中心なのも気にはなりますが、話としては分かりやすくなっています。
 今回のゲスト主人公のフランは、描写的には若い娘ですが、ロレンスよりも名が知れており、経験豊富な役柄です。 本当の年齢の記述はありませんが、いろいろなギャップをうまくストーリーに取り込んでいます。 読み方によっては、・・ですけれどねぇ。

 終幕が見えてきたかと思いましたが、世界がひろがり始めたので、まだまだ続きそうです。

2009年12月1日火曜日

クラッシュ・ブレイズ オディールの騎士

クラッシュ・ブレイズ オディールの騎士
著者:茅田 砂胡
イラスト:鈴木 理華

 タイトルのとおり、ライナス・キーガンがメインの・・・と思ったのですが、大きく裏切られました。
 確かに最終的にはですが、やっぱり金銀と女王なんでしょう。 ね
 
 前回としっかりとリンクしながらもあんまり絡みの無いところでしたが、オディールと父親のラロッシュはなかなかの灰汁を持ったキャラでなかなか楽しめました。
 
 

2009年11月28日土曜日

氷結鏡界のエデン 楽園幻想

氷結鏡界のエデン 楽園幻想
著者:細音啓
イラスト:カスカベアキラ

 細音さんの新シリーズです。
 前回の黄昏と同様に詠がコンセプトのようです。
 
 沁力と呼ぶ魔術なのか超能力的な力を術式とよぶプログラム的な儀式で力に変換する。
 儀式魔術的な考え方をベースに構築されたファンタジーな世界。
 言葉遣いがやわらかく、これからが楽しみですね。

2009年11月23日月曜日

漂流自衛隊1945 時空大戦

漂流自衛隊1945 時空大戦
著者:草薙圭一郎
コスミック文庫

 シュミレーション戦記です。
 航空戦艦「大和」の帯解説があったので、大和の活躍が・・・とおもったものの、題名どおり、なぜかタイムスリップした自衛隊が沖縄戦の真っ只中の時期に参戦する。
 技術の差で戦線をひっくり返してゆくのですが、いろいろと気になる点はあるのですが、危機といいながらも良い目が出てゆく展開です。
 タイムパラドックスネタもありながらも崩さず整合を求めたところも破綻せずに話がまとまった一因なのかなと思います。

 気になった点は、
 ・技術の差があったものの自衛隊機材の消耗が少なかった点。
 ・特に飛行機やヘリなどVT信管がついた対空銃機材があればもう少し被害があってもおかしくないかな? またあんだけ圧倒的な殲滅戦も調子良すぎるか
 ・弾薬系が即座に枯渇しそうでしたが、それらの記述が無いのは一番の懸念点だからでしょうか。

とある魔術の禁書目録19

とある魔術の禁書目録19
著者:鎌池 和馬
イラスト:灰村キヨタカ

 今回は、アクセラレータがメインのサイドストーリーです。
 トウマさんやインデックスさんは登場しません。 15巻? サイドストーリー(外伝?)の続きで、学園都市の暗黒面の話ではありますが、人死が激しいです。
 このペースで学生を含めて、都市内の人間が死傷してゆくと、いろいろと問題が出てきそうですが、それらは何となく、フォローされているようです。
 なんやとレベル0が活躍しますし、前回の敵役の一面とうも描かれていて、どんどん世界の広がりが見えて面白いですね。
 最近のライトノベル系は、その場のノリだけのものが多いので世界観が広がるのは楽しみですね。

2009年11月18日水曜日

超戦艦空母出撃①②

超戦艦空母出撃① 真珠湾奇襲
超戦艦空母出撃② シドニー攻略

著者:田中光二
学研M文庫

 戦艦と空母の機能を併せ持つ特殊戦艦(空母)という発想のもと進められた仮想戦記です。
 毎度の太平洋戦争版ですが、発想が面白く日本有利に展開されます。
 やはり、単純に快進撃ではないもので、相手側も甲鉄艦や新機軸(当時の技術で)の兵器で対抗です。 スピード感もあって面白いです。
 同様の仮想戦記を読んでいるせいか、展開がある程度見えてきているような気もしつつも予定調和的な流れが楽しみな話です。

2009年11月5日木曜日

シャドウダイバー 

シャドウダイバー(上)(下) 深海に眠るUボートの謎を解き明かした男たち
著者:ロバート・カーソン
訳者:上野元美
ハヤカワ・ノンフィクション文庫

 アメリカ近海に沈む記録の無い謎のUボートを何者であるのかを見つけるノンフィクションです。
 ダイビングは興味あったのですが、ディープレックダイビングなるものがあるとは知らなかった。
 また、結構危険であり、それを許容される世界があるのも知りませんでした。

 窒素酔いや減圧症って言葉は聴いたことはあったものの、内容を把握してなかったことが良くわかりました。
 また、単なるドキュメントでなく、人間味を感じさせる内容でした。
 

2009年10月26日月曜日

突入、痛戦車小隊

突入、痛戦車小隊
著者:吉岡平
イラスト:野上武志

 題名より、著者が懐かしいと思い手にとってしまった。
 痛車の話はたまにニュースになっているが、本気で戦車を痛仕様にした小説があったとは思わなかった。
 結構いろいろな擬人化したものはあるようだけど
 
 しかし、すでに引っかかっているわけですが、少しニッチな商品のようにも感じたのは、私だけ?でしょうか。
 しかし、戦車を含めてこのような話が空きなのが伝わってきた気もして、これでいいんだと思ってしまいました。

2009年10月22日木曜日

鋼殻のレギオス14スカーレット・オラトリオ

鋼殻のレギオス14スカーレット・オラトリオ
著者:雨木シュウスケ
イラスト:深遊
富士見ファンタジア文庫

 第2部完だそうです。
 いろいろ決着がついたようで、全く付いていない状態ですが、確かに中ボス的な怪物を倒しています。
 また、帯でも「さようなら・・・・・レイフォン」となっていて、って全くさよならではないですよね。

2009年10月14日水曜日

火の国、風の国の物語7

火の国、風の国の物語7 緑姫憂愁
著者:師走トオル
イラスト:光崎瑠衣
富士見ファンタジア文庫

 火の国、風の国の物語7 緑姫憂愁 を読み終わりました。
 姫巫女システィナ おもむろに登場したわりには、あっさりと退場してしまいました。
 外伝などの出てきそうですが、

 アレス すごいですね。 もう何でもありになってきている雰囲気もありますが、ジェレイドやミーアの影が薄いです。 今回もアレス本です。
 とは言いながらも急速に進展しはじめいている感もありこれからが楽しみです。

2009年10月12日月曜日

いつか天魔の黒うさぎ5 夏休みのカタストロフィ

いつか天魔の黒うさぎ5 夏休みのカタストロフィ
著者:鏡 貴也
富士見ファンタジア文庫

 なにげに連続刊行されている鏡貴也のライトノベル。
 この期間でこの厚さはすごいなぁとまず驚きです。 ライトノベルは、挿絵、行間の広さ紙の厚さなど普通の文庫本よりも文字数が少ないものの、週間連載なみのシンドサだと思います。

 今回は、登場人物(仲間)が一気に増えています。
 そして、弱弱しいはずの彼が化けて暴走していますね。 やっと題名とつながる展開です。
 足踏みしていた展開が一気に進展しているもののやっぱり停滞かな。 

2009年10月8日木曜日

偽物語(上)(下)

偽物語(上:かれんビー)(下:つきひフェニックス)
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN

 化物語の後日譚として、かつ最終話としつつ、続きを書くようです。
 偽者を軸に話を進めているのですが、主人公(?)の暦君が壊れているようです。 
 これも偽への伏線だったのかもしれませんが、女性キャラクター達、特に八九寺と妹達には傍若無人な言動と行動に尽きるところが大いにありました。
 各パターン化されてきている部分もあり、お約束的に安心出来るところもあって、面白いですが、話の展開(本筋?)は、結構飛躍感はありました。
 特に月火ちゃんのホトトギスはなかなかびっくりでした。

アンノウン

アンノウン
著者:古処誠二
文春文庫

 ちょっと気になったタイトルで自衛隊関係のミステリとのpopだったので手に取り、まず解説をのぞいてみたら、あのカメラマン(ルポライター?)の宮嶋さんが書いていた。
 力の入った解説というか紹介だったので、購入していた本です。
 
 帯やあらすじにもあるように自衛隊の中から見た世界での話です。
 これと言ってトリックやアイデアが際立っているようなことは無い話ですが、普段触れることが無い、自衛隊という特殊に位置づけられることが多い環境での、日常、考え方、感受性のような部分が描かれている視点の違い、立ち位置のちがいが見えてきて面白く感じました。

 

2009年10月6日火曜日

「死体」を読む

「死体」を読む
著者:上野正彦
新潮文庫

 読みながら以前も読んだ気がすると思いながら読み進めました。
 最近、ミステリやドラマでは頻発するように感じる法医学を分かりやすく解説?紹介!出来ていると思うので、一読の価値があると思います。
 ってそこで、思い出しました。 既読感を感じたのは、同じ著者の「死体」は語るを読んだのを思い出したからだと思います。
 取り上げている内容は違うのものの法医学的視点で話を進めているので既読感を感じたのでしょう。

2009年10月1日木曜日

必中の急降下 海軍爆撃機戦譜

必中の急降下 海軍爆撃機戦譜
著者:渡辺洋二

 日本の急降下爆撃の黎明期から終戦に向けての降爆に関するお話集です。
 もう少し急降下爆撃に関する技術的なものなのかなと思って読み進めましたが、各インタビューベースのものでした。
 これはこれで、実話にもとづく貴重なものですが、題名とは少し違和感をかんじてしまいました。
 最近は、軍事系の話を読みすぎていたせいでしょうか。

 だれも知らない戦争の実が詰まっているため、期待した内容とは違いましたが、やはり実話としての重みを感じました。
 
 日本では既に忘れ去られたものになりつつあるのでしょうが、事実は事実なので記録が残ってゆくのは良いことではないかと思ったことです。

傷物語 こよみヴァンプ

傷物語
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN

 先日読んだ化物語の前日譚となる「こよみヴァンプ」です。
 化物語に比べてストーリーに制約があったのか、引用によることばあそび的な文体が少し押させられていたように感じます。
 しかし、無くなったわけでもなく、委員長の定例フレーズも間違いなく継承されています。
 キャラ設定や、化で描かれていたそのままのストーリーに起こしたようにもも感じ既視感を感じるものでした。

2009年9月29日火曜日

化物語

化物語
著者:西尾維新
イラスト:VOFAN

 たまに見かけていた西尾維新さんの著書。
 なかなか新たなシリーズ系の本に手を出すのを控えていましたが、同僚からのお勧めです。 とのコメントつきでお借りした。
 確かに面白い。
 言葉の使い方が面白い。 会話のやり取りが面白いです。

 故意に間違って使うことわざや熟語、それをわざわざ解説するところも良い感触です。

2009年9月26日土曜日

最近、あなた笑えていますか

最近、あなた笑えていますか
著者:樋口強
日経経済新聞社

 生存率が低いと宣告された樋口強さんの新たな新作落語「病院日記」と飼い猫に教えられることです。
 他の著書と含めて、笑いに関して一貫した主張をベースに展開する含蓄ある無いようです。
 異論あるかもしれませんが、本人または、家族に大病を患ったことがある人たちには共感できるところが満載ではないかと思います。
 普段、生活や仕事に追われて振り返れない思いを、落ち着いて、あらためて感じてみるには良いのではないかと感じました。
 

2009年9月23日水曜日

敵は海賊・短編版

敵は海賊・短編版
著者:神林長平

 久しぶりに出た 敵は海賊 しかし、どこかで読んだ気が・・・・
 初出を見ると短編のうち、3編は、81年、89年、99年とのこと! そんなに前から書かれていたのかと少しびっくりしたこと、その頃雑誌を読んでいた自分も居たこともびっくりです。
 しかし、どれも敵は海賊の世界観を端的にあらわしていて、本編と違う人間味(海賊味?)のある姿に感じられます。
 いままで出てなかったのが不思議な短編でした。

2009年9月13日日曜日

真・大日本帝国軍 陸海統合の嵐 3カリフォルニア沖海鮮

真・大日本帝国軍 陸海統合の嵐 3カリフォルニア沖海鮮
著者:羅門裕人
学研M文庫

 完結編です。
 味方にポイントが入れば、敵にもポイントが入ります。
 シミュレーション系の仮想戦記だと仕方ないですが、圧倒的に片方が有利になることはほぼありません。
 今回も日本・北海道を敵にいいようにたたかれますが、カリフォルニアを叩いて、戦術的には痛み分けだけれども、戦略的に大勝利した。 
 圧倒的に国力の違う国ドウシを同じレベルに持ってこなければいけない苦労が良く感じられます。

 もっと戦略的な大きな目で見ることが出来る自分になりたいなと感じさせる話でした。

”文学少女”と恋する挿話集2

”文学少女”と恋する挿話集2
著者:野村美月
イラスト;竹岡美穂
ファミ通文庫

 今回は、本編を横から見たエピソード集でした。
 ななせ本と聞いていたけれど、紅楽々(クララ)と亮太本でした。
 今回は、すべて詩集ベースであるけれど、クララ家族はぶっちぎってキャラが立っていました。
 このシリーズは、もっと続けてほしいと思ってしまった。

 結構うまく、本編とマッチさせているところと、本編ほどどろどろとしていない恋愛っぽい話になっていたおが好印象です。
 本編を知っているからこそ、引き立つ話たちでした。

2009年9月9日水曜日

”文学少女”の見習いの初戀

”文学少女”の見習いの初戀
著者:野村 美月
イラスト:竹岡美穂
ファミ通文庫

 本編が終了後の外伝的な後日譚です。
 天野先輩卒業後の心葉君の3年生かつ部長の話ですね。
 しっかりと後輩に好かれている心葉君で、相変わらずの美羽、芥川、ななせです。

 事件を推理するのでなく、想像するのは、この話のスタイルですが、さすがにオイオイと突っ込みたくなること満載です。
 結構おどろどろしい内容ながら文体がやさしいので、深刻さを感じさせないのは良いところです。
 菜乃ちゃんの話はもう少し見てみたいところです。

大伝説の勇者の伝説6 戦場に堕ちるアルファ

大伝説の勇者の伝説6 戦場に堕ちるアルファ
著者:鏡 貴也
イラスト:とよた 瑣織
富士見ファンタジア文庫

 大伝勇伝も一気に進捗があり、伏線と思われるモロモロが明かされてゆきます。
 各大陸の制覇する各勢力もみえてきて、主人公?のライナもやる気を出し始めました。
 この進捗感はライトノベルの醍醐味でもありますね。

2009年9月4日金曜日

彼女は戦争妖精4

彼女は戦争妖精4
著者:嬉野秋彦
イラスト:フルーツパンチ
ファミ通文庫

 急展開だと思いきやあんまり時は立っていない本書
 ストーリーとしては、脇役だと思っていたキャラクターが絡み始め因縁めいて展開すると思われていた
ハーン君とイグレインは、本巻で退場のようです。
 終息に向かいつつあるようで読めない展開結構面白いです。
 新しいキャラも出てきて、謎のキャラの薬子さんもより謎さが際立ってきています。
 全くストーリに関係の無い山崎とクラスメイト達は日常さを感じさせて、非日常との差を魅せてくれていると感じます。

2009年9月2日水曜日

黄昏色の詠使いⅩ 夜明け色の詠使い

黄昏色の詠使いⅩ 夜明け色の詠使い
著者:細音 啓
イラスト:竹岡美穂
富士見ファンタジア文庫

 黄昏色も最終楽章本編の最終巻です。
 言葉遣いが細やかでやさしい雰囲気があるので好きな話でしたが、さすがに最終巻となるとさびしく感じます。
 イベントやシチュエーションは、どこと無くどこかで読んだことがある気もしながらもそれを感じさせない世界観が構築され独自に昇華した感があります。
 カインツとイブマリーに期待されていたことをネイトとクルーエルが成し遂げたことは少し涙が出そうになりました。
 次回作もすぐに出てくるということで楽しみです。

2009年8月28日金曜日

真・大日本帝国軍 陸海統合の嵐 2ハワイ南方海鮮

真・大日本帝国軍 陸海統合の嵐 2ハワイ南方海鮮
著者:羅門裕人

 陸海空の三軍を統合した仮想戦記の第2弾です。
 統合はされたものの、良い面、悪い面がそれぞれ浮き出てきている面白い展開です。
 イケイケどんどんではなく、やはり大きな被害が出てしまうのが話の妙とはいえ、仮想戦記系だと
被害や封じ込めを受けてしまった後には、反撃の会を期待してしまいます。
 細かいところに世界観が反映されているように感じるので改善・発展した組織運用が楽しみです。

2009年8月20日木曜日

とある魔術の禁書目録18

とある魔術の禁書目録18
著者:鎌池和馬
イラスト:灰村キヨタカ
電撃文庫

 インデックスもすでに20巻を超えるシリーズになっています(あとがき談)
 結構壮大な話となってきていて、広げた風呂敷が畳めないことになることが多い、長いシリーズですが、破綻しすぎることも無くそれなりに整合しているようです。
 背景は、英国として大きな話を題材にしていますが、上条さんが見ている人たちと人間関係にクローズアップして展開しているので、大きいながらも小さい世界でまとまるのでしょうねぇ
 英国での話は、今回で区切りがつきました、次回からは、ロシアでのイベントになりそうです。

2009年8月9日日曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない④

俺の妹がこんなに可愛いわけがない④
著者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ

 この話が、4巻も続くとは全くおもわなかった。 5巻の話も出ていて、公式サイトなるものも出来たようなので、まだまだ続きそうです。
 今回は、最後の相談として、最後をキーワードに話が展開なのだが、若干のギャップがハッピーなエンディングへの伏線的な流れだったのだけれども、話が続くことでやられた感がありました。
 毎回自虐的に兄、妹の関係を出しながら、しっかり妹のコネクションに食い込んでいたりとなかなか普通には全くなれていないからこそ人気があるのかも知れませんね。
 

逆転のクレヴァス

逆転のクレヴァス
著者:茅田砂胡
シリーズ:クラッシュ・ブレイズ

 クラッシュ・ブレイズもノリと時事ネタになってきたようにも思えてきましたが、新たな強力な登場人物が今回の主役? ミック登場です。
 毎回振舞わされる一方なのがいままでの話でしたが、今回は、逆に振り回されっぱなしです。
 最終目的のあるシリーズではなさそうなので、シリーズを続けてほしいものです。

2009年8月6日木曜日

儂は舞い降りた/儂は舞い上がった

儂は舞い降りた/儂は舞い上がった(アフガン従軍記 上/下
著者:宮嶋茂樹

 いまさらだが、9.11テロに伴うアフガンの従軍ノンフィクションを読んだ。
 従軍記となっているが、ほとんど軍や戦闘は出てこない。 また肝心のカプール陥落には立ち会えていない。
 しかし、十二分に苦労がしのばれます。
 ニュースや正規の発表では見えてこない裏事情に近いところ、現場の雰囲気は何十分のになっているとは思うがつたわってきています。
 口(文章)は悪いけれど、本音が伝わってきてたまに読むには良いですね。

2009年7月27日月曜日

真・大日本帝国軍陸海統合の嵐 1ハワイ強襲作戦

真・大日本帝国軍陸海統合の嵐 1ハワイ強襲作戦
著者:羅門裕人

 日露戦争で敗北した世界での仮想戦記。
 その反省で陸海軍を統合軍に再編して、兵器や運用を一元化した世界。
 それでも結局、ハルノートを突きつけられて、日米戦争へ、統合軍のおかげかハワイを強襲占領してしまいます。
 今回はそこまでですが、新しい世界でのいい面、悪い面がそれぞれ描かれ、(良い面のほうがクローズアップされて、)まずは、日本側での戦略どおりの展開。 今後はどんでん返しがあるのかそれともって感じです。
 結局、実史に沿う方向に展開するのか、新たな展開に持ってゆくのかは楽しみです。

2009年7月21日火曜日

シャドー牧場の秘密

シャドー牧場の秘密
著者:キャロリン・キーン
訳者:渡辺庸子
ナンシー・ドルーミステリー5

 こんどは、普段生活しているリバー・ハイツから出て、シャドー牧場です。
 正式な場所の表記は無いようですが、アリゾナ州のどこかのようです。
 トリックも派手で手が込んでいるほどでもないのですが、どんな風に展開してゆくのかワクワク感が
感じられます。
 推理をいろいろと楽しむよりも適度に推理、適度に冒険、適度に楽しみと牧場の生活を堪能できます。
 繰り返しになりますが、全く古さを感じさせないです。

ライラック・ホテルの怪事件

ライラック・ホテルの怪事件
著者:キャロリン・キーン
訳者:渡辺庸子
ナンシー・ドルーミステリー4

 女子高校生?が活躍する少女探偵ミステリーです。
 まずびっくりするのが、 発表されたのが1930年だということです。 小道具や風俗部分はさすがに古臭さを感じる部分もありますが、それらを感じさせない新鮮さがあります。
 この年代で少女(少女と言っていますが、18以上20歳未満の設定で、いまどきの少女の区分からは感覚てきなずれはありそうですが・・・)で、探偵ってところがすごいです。
 家族も理解があり、上流階級に属しているとは思うものの自由闊達に振舞う姿は、いまどきのと感じます。

 今回は、知り合いが経営をするライラック・ホテルで冒険・謎解きです。
 予定調和的に謎と解決のための手段が提示される。 優等生なんだけど嫌味なく人気者であるのも配役的におもしろいです。
 謎もそれほどややこしいことも無く、あとであぁと分かる程度の分かりやすい伏線も張られていて児童向けなのですが、ミステリーとしては十二分に楽しめますね。
 結構長いシリーズなので、順次完訳再販が進むことを期待します。
 

2009年7月18日土曜日

狼と香辛料Ⅹ

狼と香辛料Ⅹ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉 十
電撃文庫

 狼と香辛料Ⅹ巻目です。
 移動距離も上がり、国も変わりました。 かつ取引も大規模になっていますが、
ロレンスとホロは、相変わらずです。
 少しずつ取引の役割が大きくなっていますが、まだまだ、巻き込まれ感が大きいですね。
 折角のキーマンなのに、この疎外感?神の手感?というのは難なのでしょう。

2009年7月14日火曜日

劔岳 点の記

劔岳 点の記
著者:新田次郎

 映画にもなっている剱岳を読了です。
 しばらく前に購入していたのだが、なかなか手を出せていなかった。
 やっぱり新田次郎です。 考証もしっかり出来ていて、想像で補完されている部分もあるようですが、そこが小説としては面白いと感じました。
 この話を映画化、映像化したこともすごいけれども心象風景まではやはり描ききれていなかった部分もあって、小説は一読の価値があると思います。

2009年7月5日日曜日

狼と香辛料Ⅷ、Ⅸ

狼と香辛料Ⅷ
狼と香辛料Ⅸ
 対立の街 (上・下)

 狼と香辛料Ⅷ、Ⅸ巻は、初めての上下巻の2巻組みです。
 そのためか、描きこみも、伏線も急ぐことなく、良いペースで話が展開されます。
 今回の背景としての街とイッカクという幻獣、組合内の力関係などなど複雑なようでシンプルな構図がわかりやすくて良いです。
 ツイ細かい説明に入ってしまいそうなネタなんですが、それを単純化できているところがこの話の魅力なんでしょう

ゼロの使い魔17 

ゼロの使い魔17
著者:ヤマグチノボル
イラスト:兎塚エイジ
MF文庫j

 ゼロの使い魔もなにかと17巻です。
 相変わらずな主人公で、成長した部分は結構あるものの基本的に駄目人は駄目なんでしょうか?
 今回は、ルイズの回で、大活躍です。 サイト、ルイズともに精神的にアレですが、能力と運だけは持っているので、英雄譚的な部分も期待したいところです。
 

2009年7月3日金曜日

ドラゴンズ・ワイルド

ドラゴンズ・ワイルド
著者:ロバート・アスプリン
訳者:矢口悟
ハヤカワ文庫

 久しぶりのアスプリンの新作、新しいシリーズです。
 主人公は、役割も能力まだまだわからないドラゴンです。
 しかし、ドラゴンとしてはあんまり活躍せず、幸運と切り返しで乗り切ってゆく、アスプリンらしい展開です。
 ニューオリンズの街の描写も雰囲気が出て、大きなイベントは無いのですが本当に面白いです。
 

 しかし、作者のアスプリンは、昨年5月にすでにお亡くなりになっていたそうです。
 本当に残念です。

 

2009年6月24日水曜日

スクランブル 亡命機ミグ29

スクランブル 亡命機ミグ29
著者:夏目 正隆
徳間文庫

 スクランブルシリーズ4巻目です。
 やっと主人公?の風谷さんが活躍(流される)話です。
 主人公のはずですが、周りに流されまくっているだけで活躍するようすがありません。
 いままで、主人公なみに活躍していたパイロットも今回は全く出てません。(フェアリーさんどこ行った)
 メインは、イーグルなんでしょうがサブのはずの牙や洪のほうが灰汁があって、喰ってますねぇ
 彼らのほうの活躍がもっと見たかったけれど、洪はねぇ(残念です)

2009年6月18日木曜日

超海の大戦3

超海の大戦3
著者:田中 光二
学研M文庫
 
 最終巻、怒涛の展開です。
 ヨーロッパに遠征した連合艦隊は、活躍はするものの米軍に振り回され感が大きく、なんか脇役です。
 上陸や戦車戦がメインになっているので仕方ないが・・・・

 っとこの超のシリーズで灰色の人が出てこないので方針を変えたのかとおもっていたのですが、案の定でした。

2009年6月16日火曜日

狼と香辛Ⅶ

狼と香辛Ⅶ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫
 
 今回は、サイドエピソード集でした。
 間奏というか、本編の合間を埋める視点を変えた作品など。にやりとさせる内容で、作品の広がりを感じさせて面白かったかな。
 演技ではない弱弱しいホロは一見かも知れません。

2009年6月13日土曜日

彼女は戦闘妖精3

彼女は戦闘妖精3
著者:嬉野 秋彦
イラスト:フルーツバンチ
ファミ通文庫
 
 ウォーライクな世界も3巻になりました。
 新たなウォーライクのルテティアも登場で、新たな展開っと思いながらも大きな進展なく、小出しに伏線な感じです。
 伏線ながらも謎のためなぞの提供の感もあって、世界観の広がりが少したのしみではあります。

狼と香辛料Ⅵ

狼と香辛料Ⅵ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫

 5巻のつづきですが、ほぼ関係ない新キャラクタのコルの話です。
 新しいたびの仲間ですが、これでどんどん旅の終わりが遠のいてゆくというか終わらせないための
仕掛けが増えてゆきますね。
 今回は、行商の話はほぼ無しでした。

2009年6月4日木曜日

鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト

鋼殻のレギオス13 グレー・コンチェルト
著者:雨木シュウスケ
絵:深遊

 レギオスもいつの間にか13巻で世界の謎も結構開示されてきています。
 今回は、これから展開が・・・のところで短編モードに移行したので、引きがうまいのか、かけなかったのかと気になるところです。
 

2009年5月31日日曜日

超海の大戦2

超海の大戦2
著者:田中光二
学研M文庫

 超海の大戦です。 まちがって海戦とうって、海鮮と変換され頭をひねってしまいました。
 活躍しているのだけれども活躍感の無い連合艦隊、米国に振り回されっぱなしです。
 というより、米国、独国、ソ連にということですが、
 
 仮想戦記なので実史にある程度引っ張られるのはしかたないんですが、なにか振り回されっぱなし
なのは、現在の政界情勢と同じに見えて少し悲しくなってきました。

2009年5月26日火曜日

狼と香辛Ⅴ

狼と香辛料Ⅳ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫

 引き続き5巻です。 今回も結局欲をかいて失敗した形で終わっています。
 決着がついたような感じで付いていないので、次巻につながっているのか確認ですね。
 ロレンスとホロは行くところいろんな問題が発生している巻き込まれていることには間違いないが、そんなに問題のある地域を旅しているのでしょうか? と突っ込みを入れながらも、経済原理につながる話です。
 現在ほど複雑ではないものの、何が影響を与えるか分からない商売を良い具合に描けていると思います。

2009年5月19日火曜日

狼と香辛料Ⅳ

狼と香辛料Ⅳ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫 

 ホーキング宇宙を語る と並行にといいながらライトノベルが先に終わるのは仕方ないでしょう。
 引き続き4巻です。
 今回は、異端と正統など神と、信頼と信用など商売における基盤をもとに話が展開されます。
 さすがに4巻目にもなるとキャラクタの個性付けも明確になっており、展開も分かりやすく、話の流れも明確になってきています。
 信頼と信用の置き場所には本来のところとは違う気もしましたが、ファンタジー世界のイメージ的には問題ないでしょう。
 性格付けの明確さもあって頭に入りやすくなってきています。 シリーズ化の良いところでしょう。
 また、続けて読んでいるのもでしょう。 しかし、1年で4巻昔では考えられないハイペースです。
 コミック並みですね。

2009年5月17日日曜日

狼と香辛料Ⅲ

狼と香辛料Ⅲ
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫 
 引き続き3巻目です。
 今回は、狼の姿は出さなかったですね。
 今回は相場の基礎編的な話でした。
 なぜ、金額が上がって、または下がるのかが出てきます。 何か相場師的な話になるので、これも誤解を招くというか裏読み的にみると、相場の一面しか見せていない(わざと?かな)ですね。
 行商人なので金をもうけることが是なので仕方ない(基本設定?)ですが、なぜこのような仕組みになってきたのか根本のところが無いようで気になります。
 相場というよりも金儲けの錬金術ですよね。 いち時期流行った風説の流布ネタなんですが、法律含めてグレーな世界なので、全うな金儲けはやっぱり無いのかも知れません。ねぇ

2009年5月12日火曜日

狼と香辛料2

狼と香辛料2
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫

 引き続き2巻目です。
 なぜか1回は狼の姿をみせるホロです。
 今回は、してやったりと思ったらつかまされた内容です。
 世の中うまいことは無いよってな寓話的な内容のようですが、右往左往しながらもそれなりに収まるのはいたし方無いのでしょう。
 しかし、失敗を逆転するために仕方ない流れとはいえ、ルールを破る裏技をつかってしまうあたりは、経済を分かりやすくといいながらモラルをなくすかもしれませんね。
 丸く収まるように良い人っぽい終わり方になりましたが、ルールを破っているところで悪人です。
 裏切りもあって、話として面白い展開でした。 倫理観は崩壊しますけどね。
 ホロがいるだけで裏技的なところにダークな取引、ルールの抜け穴的な取引での逆転が今後の期待ですね。

2009年5月6日水曜日

狼と香辛料

狼と香辛料
著者:支倉凍砂
イラスト:文倉十
電撃文庫

 同僚からまとめて借りてきた「狼と香辛料」剣と魔法ではないけれど中世頃を題材としたファンタジーです。
 新聞の書評欄でも経済の基礎の基礎の考え方が分かるとして紹介されていましたので気になっていたのですが、手に取る機会が無かった本です。
 賢狼ホロとロレンスとキャラクタの軽妙な掛け合いで、ちょっととっつきにくい流通の基本をそれなりに分かりやすく読ましているのが好印象です。
 
まだ1巻目なので読みきれていないかもしれませんが、狼である必要は、あんまり感じなかったけれど、ファンタジー系のライトノベルなので世界とキャラクタから読ませているのかも知れません。
 銀本位の貨幣経済がベースになっていで、信用をベースとする貨幣の基本が分かりやすく描かれています。 新聞の書評でも取り上げられるのがうなづけます。ね
 

2009年5月2日土曜日

真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説4

真伝勇伝・革命編 堕ちた黒い勇者の伝説4
著者:鏡貴也
ファンタジア文庫

 革命編も4巻になりました。
 半分は、ドラゴンマガジンに連載されている番外編です。
 本編につながる情報が結構出てきているので、本編を楽しむにはこの革命編を早めに終わらせてもらったほがより楽しめそうですね。

2009年4月30日木曜日

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野

火の国、風の国物語6 哀鴻遍野
著者:師走トオル
ファンタジア文庫

 まだまだ世界観がかめない物語です。
 アレスの英雄譚との見方もできますが、ジェレイドの戦略譚ともいえますね。
 流れ的には、外敵の発生で丸く収まる方向ですが、戦記としてまとめるには話が広がってきているので難しい気がしています。
 単純にアレスの騎士万歳、ジェレイドの知略万歳が現在の流れですがミーアの影が薄くなってますね。
 

2009年4月26日日曜日

十三妹

十三妹
著者;武田 泰淳
中公文庫

 児女英雄伝の主人公 十三妹 を題材に武田泰淳が新聞に連載されていたといわれる小説です。
 いろんな話で、十三妹の名前は出てくるのですが、どのようなキャラクタなのか良く分かっていませんでした。
 そこで、この本に手を出してみました。
 実際の児女英雄伝をベースに儒林外史なども取り入れた新たな二次創作的なもののようでした。
 しかし、そんなことを感じさせない面白さがありました。 古い作品で新聞での連作になると思うのですが、それらを感じさせませんでした。
 本来の児女英雄伝も読んでみたいですね。

2009年4月23日木曜日

超海の大戦①

超海の大戦①
著者:田中光二
学研M文庫

 なんか久しぶりに仮想戦記ものを読んだきがします。
 超×シリーズのなかでも変り種の展開で、米国と手を組んで独国と戦うパターンです。
 ①巻は結局翻弄されながらも快進撃の展開ですが、どのように展開するのか楽しみです。
  
 毎回ながら勝つ展開にはならないのでしょうが・・・

2009年4月11日土曜日

俺の妹がこんなに可愛いわけがない3

俺の妹がこんなに可愛いわけがない3
著者:伏見つかさ
イラスト:かんざきひろ
電撃文庫

 1巻単独の話だと思っていたのが既に3巻、4巻も出るらしい(あとがきにて)
 雑誌系のニュースをチェックしていたときに重版を重ねていると聞いて、本屋に平積みされていたので購入した本でした。
 会社の同僚からお勧めですよと 春香の秘密 と似たような話なんだろうと思った本でした。
 ドタバタであることは変わりないのですが、携帯小説をネタにしながらも突飛な話もなく、身近にありそうなと感じさせる流れです。
 実際にケータイ小説が本になるかは別としても同人系の冊子の作成や販売、購入の話は、結構会社の同僚も手を出しているようで身近に感じたのかも知れませんね。

逆境戦隊× 1と2

逆境戦隊× 1巻と2巻
著者:坂本康宏
ハヤカワ文庫JA

 日本SF新人賞で佳作をとって、劣等感を武器に戦う戦隊ヒーローの帯に興味を持ち購入し、積読していた本です。
 時間が出来たので手を出してみました。

 戦隊ヒーローネタをベースにいかにもな設定、いかにもな展開なんです。 かつヒーローの動機も正義に燃えるわけでもなく個人的な理由なんです。
 台詞回しもクサイ感じなんですが、面白いのです。
 
 SFアクションにありがちな荒唐無稽なシーンは無く、普通に町にありがちな背景があって、欲望があって、その欲望が力の源になって、漫画やTVのようにイメージを持ちやすいのです。
 そのためかすんなり話の世界に入りこめました。

2009年4月5日日曜日

いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路

いつか天魔の黒ウサギ3 神隠しの通学路
著者:鏡貴也
イラスト:榎宮祐
富士見ファンタジア文庫

 鏡貴也さんの別のシリーズ伝勇伝が展開の遅いつもりで読んでいると思った以上に展開が速くて置いてきぼりを食ってしまう感がありました。 文体は変わらないから余計なのかも知れないですね。
 別々の立ち位置のキャラクタから不完全で整合の取れない情報が提示されて、それが謎となって話の先を不透明にして、ストーリーに引き込まれてゆきます。
 すこし感情面の説明や表現が多いのがうっとうしいときもありますが、鏡さんの文体なのでこれも魅力のひとつなのでしょう。
 

鋼殻のレギオス12 ブラック・アラベスク

鋼殻のレギオス12 ブラックアラベスク
著者:雨木シュウスケ
イラスト:深遊
富士見ファンタジア文庫

 鋼殻のレギオスの12巻 ブラック・アラベスクを読破です。
 アニメも放映されているようで、そちらは見ていませんが、帯も含めてキャンペーンを打っています。
 主人公であるレイフォンを中心に回っているようで、実際の展開は、ニーナやリーリンを中心にされてゆきます。
 それぞれサブキャラクター的に出てきた人たちがキーマン的に転機を作っていっているので、各イベントも関連してきて面白いですね。
 展開が速くなってきたので、この先が楽しみです。

2009年4月2日木曜日

ソフィア、詠と絆と涙を抱いて

ソフィア、詠と絆と涙を抱いて
シリーズ:黄昏色の詠使いⅨ
著者:細音 啓
イラスト:竹岡美穂

 気が付いたら9巻になっています。
 次巻で最終ということで展開も速く、伏線と思われるものも、明かされて来ています。
 ファウマの願いとカインツのつながりは、ちょっと想像しにくい内容で、はっとさせられました。

 次巻も楽しみです。

2009年4月1日水曜日

本当の潜水艦の戦い方

本当の潜水艦の戦い方
「優れた用兵者が操る特異な艦種」
著者:中村秀樹
光人社NF文庫

 元自衛官が語る潜水艦本です。
 太平洋戦争時における潜水艦の考え方、作戦方法の問題点を同様に論じている部分が多くありますが、題名にも出ているように現状の自衛隊の状態や艦種の特徴を考えて、戦い方、利用の仕方を考え直す必要があるとの問題提起があることを感じました。
 

海賊とウェディング・ベル

海賊とウェディング・ベル
シリーズ:クラッシュ・ブレイズ
著者:茅田砂胡
イラスト:鈴木理華
中央公論

 なにかなんでもありになってきた気がするこのシリーズ
 ソマリアをイメージされる海賊をベースに何でもありの人たちが大活躍です。

 面白く読みました。
 
 これは、どうこうというのではなく、何も考えずに流れのまま読みましょう。 楽しみましょうですね。

2009年3月28日土曜日

円卓生徒会9、10

円卓生徒会9
円卓生徒会10
著者:本田 透
イラスト:大田 優一
集英社スーパーダッシュ文庫

 円卓生徒会9巻、10巻を続けて読みました。
 先日投稿した「電波男」と同じ著者です。 文体がエッセイとほとんど同じで書ききっているので、先のエッセイを読んでリンクした部分が多く面白く読めた。

 相変わらず主人公の亜砂は優柔不断で、円卓の騎士達は暴走気味、きちんと活躍しているのは、サブと考えていたボーマン達、メインにとって変わりそうなガラハットです。
 
 外伝的なものも数巻でていたので、終わりなのかなと見ていた10巻は、まだ最後の聖盃編の序章な感じだった。

2009年3月27日金曜日

電波男

電波男
著者:本田透

 オリは、三次元に幻滅していたけど、恋愛資本主義に染まっていたYO!
 この本を読んで、萌えに開眼したYO! ドーン

 と本人風に書いてみました。
 
 物議をかもし出したと帯にあったけれど主張には、なるほどと思えるところが多々あり、飾るところの無い本音を垂れ流すエッセイも珍しく興味深く読みました。
 後半は、引用しているコミックやゲームを思い入れが激しすぎるのか引用とか通り越して語りに入って暴走気味になってました。 
 彼が書いた「円卓生徒会」をちょうど読んでいるところだったので、彼の妄想の産物が具現化されているといい意味でミックスされて読むことが出来た。ヨ

 駄目な人が駄目な主張をしているよ!と安易な分類をすることが出来ますが、それが本田さんが忌避している「恋愛資本主義」的な見かたになりそうです。

2009年3月24日火曜日

ゼロの使い魔外伝 タバサの冒険3

ゼロの使い魔外伝
タバサの冒険3
著者:ヤマグチノボル
イラスト:兎塚エイジ
MF文庫J

 ゼロの使い魔のスピンアウト作品。
 タバサの使い魔であるシルフィードとの出会いやクーデーターにより立場が変わったなど、主人公ではなく、サブキャラクターであるタバサとシルフィードの視点から描かれている。
 スピンオフ、外伝的な手法としては良くあるが視点が変わることで世界が広がる面白さがあると思う。
 前提として、本編での流れが見えていないと読み落とす部分もあるので、本編のどの部分での話なのかを思い返しつつ読む必要がある。
 
 まだはじめたばかりだけど、最近ライトノベルばかりが多いかも!!

2009年3月19日木曜日

円卓生徒会nano

円卓生徒会nano
著者:本田 透
イラスト:大田 優一
集英社スーパーダッシュ文庫

 円卓生徒会シリーズの各主要キャラクターを描いた短編集です。
 だいたいこの手の短編集は、普段出てこないサブキャラクターの一面を描くことが多いのですが、
主人公がほぼ出てこないだけで本編と変わりが無いように感じた。
 しかし、違和感を感じさせないのは、キャラクタの性格付けが出来て居るためでしょう。